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掲載日付:2017.11.25

与論島生活3ヶ月目

これから少しずつ与論島の生活や、病院でのこと、その他いろいろupしていく予定です。毎回記事を書く人は違うのでまずは自己紹介から始めたいと思います。

京都府宇治市にある宇治徳洲会病院から来ました、卒後3年目 救急総合診療科の上田一輝(ウエダカズキ)です。専門としては総合診療と救急の2つを学んでいるところです。

普段は救急車で来られた患者さんの対応が中心となるため、島に来てからの外来診療はとても新鮮で、患者さんの温かさや、普段の生活を知ることのできる貴重な機会だと思って日々の診療に取り組んでいます。

現在、日本は高齢化がどんどん進んでおり、ベビーブーム世代の人々も高齢者となり、2025年には高齢者(65歳以上)が3500万人になり、高齢者の割合は約28%となる見通しです。

一方、与論島では現在島民は約5000人、高齢者は約1700人と高齢者が34%も占めており、世間では2025年問題として取り上げられ、今後の課題と捉えられているものが、もはや目の前の問題となっているのが現状です。

高齢化が進むごとに病気を患ってしまう人が増えるわけですが、さらに、与論島は離島ということもあり、島外に出なければ医療を受けることが難しいという状況の中で平成8年に開院した与論徳洲会病院は、いろいろな疾患を抱えながら与論島で生活している患者さんにとってはなくてはならない存在なのだと思います。

亡くなるときは病院がいいと思う方もいると思います。

現実的に自宅で看取るのは家族としては難しいので、亡くなるときは施設か病院にと家族の方は思われているかもしれません。

漠然と自宅で亡くなりたい、亡くなるだろうと考えていた方も、年を経るごとに考えが変わる方もいます。

「死」についていろいろな考えがあるとは思いますが、このことについては本人の意思、家族の意思がしっかりしているうちに考えておかなければいけないことなんだろうと思います。

私が今住んでいる宇治市には以下のようなものがあります。

http://ujk-kokokara.net/life_cat/事前指示書『わたしの想い』/

今はまだ全国にしっかりと普及しているわけではないですが、

高齢化が進む与論島だからこそ、真っ先にこういったものがあるということが広まり、

温かい空気がながれる与論島だからこそ、こういった話題も後ろめたい話題にならずに自然と話し合えるのではないかと思います。

今月で与論島での三ヶ月の勤務が終わってしまうわけですが、いつの日かまた与論島に来たときに島民の方と元気な笑顔で与論献奉できるのを楽しみにしております。

与論島最高!

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